2023/11/22 13:00

こんにちは、はせじゅんです。


前回更新したトップページ画像の

色違いを作成していました。


銀箔で輝く赤い綺麗なバラが見たいと

青バラの後すぐに作成し始め、

やっと先日接着も完了し、

ケースにインするための作業なども

難なく行なっていたハズでした。


確認不足と想像力の欠如

っていうところでしょうか。

残念です。


準備万端な状態はこちら


(こちらケースの片面に貼り付け中で、

 あとはもう片側のケースを被せてはめるだけ。)


バラと言ったら「赤」ですよね。

赤です、赤。

しかし、青を先に作ったのは理由があります。


それは、


「赤」は難しいから!


赤い釉薬は、白くて

焼いても赤くならない時がある、

訳のわからない色なのですよ。(言い過ぎ)


まず、焼く前の色が焼成後の色と違います。

赤の一部の釉薬は、若干黄色味のある白。

始めから赤い種類もありますが、

下地の色が白いと、

思わぬところに飛んだ釉薬を見逃して、

事件が発生します。


さらには、焼きすぎたり乗せムラがあると

黒く濁った色になることがあります。

端の方、胎の縁は要注意。


そして最大のポイントは、

銀と反応して黄色く変色するということ。


七宝焼で使われる銀は、

ほぼ100%の純銀ですが、

赤の釉薬(今回は透明の中赤)を

直接銀に接触させて焼成すると、

化学反応を起こし黄色い部分が誕生します。


赤くしたいのに淀んだダイダイがいる、

そんな感じで色が変わってしまうのです。

赤以外にも、ピンクやオレンジなどの

暖色系の色に変化が起こるのです。

対処として、銀箔を張ったあとに、

銀用の無色透明釉薬を間にかまして

色を乗せる必要があります。


そう、銀用の無色透明釉薬の層を作ってから、

その上に赤の層を作るということ。


今回、

この工程による認識不足が

ミスを犯してしまった原因なのです。


青バラは、工程を1から考えて、

簡単な設計図を作り、

細切りの銀箔の取り扱いや

焼成温度などを確かめながら作った割には、

銀線を折って絵を描くより

スムーズに作業ができた気分でした。


青を赤に変えるだけなので、

(青の中でピンクの花びらも作っているので)

銅板もほとんど同じ様に用意し、

無色透明の釉薬を引けば

特に問題はないだろうと、

簡単に考えていました。


いや、花を作るだけなら

問題なくできました。


しかし、事件は、

接着剤を乾かすために一日おいたあと

「さぁて、ケースに入れて完成しよ!!」

と、ルンルンで手に取った時おこりました。


『コツコツ。』

!?あれ、閉まらない?

そんなハズは。青の時は入ったのに。

パーツも同じ個数だし、

違いなんて・・・。

!!


みなさま、お分かりのはずです。

パーツごとに無色透明の層が

追加されている分、厚みがあることを。


思い返して見れば、

一枚一枚が青い花びらの1.5倍くらい厚かったと。

青の中のピンクの花びらも厚かったと。

青い花をケースにインした時には、

結構ギリギリだなって思ったことを。


そのため、

ケースが閉まらず、断念しました。

葉っぱを取って小さくすることなども

考えましたが、新しいケースを用意したりなど

材料の注文は現在ちょっとお休み中なので。


そのため、通常販売予定の額は

12650円だったのですが、

パーツの脱落するリスクや

ボコボコしてるのでお手入れの手間だったり、

破損対応の出来ない点などを踏まえて、

ケースに入れずブローチにして、

1/4の値段の3160円で使ってくれる人を

募集します。(ナイカ)