はせじゅん七宝焼作品集

作品の一部です。

写真に収めているもので、
現在、商品として陳列していないものを
ご紹介します。
(販売済みを主に掲載)

七宝焼ブローチ

ト音記号ブローチ
わたくしは、ト音記号が好きです。
ト(ソ)の音を示すだけの記号ですね。
銅板を円に切り出して、
ハンマーでよく叩き、縁を整えた胎に、
自作調合のベース釉薬を焼成してから
水色の釉薬を乗せト音記号を作ってから、
ト音記号のふちどりをしました。

ト音記号ブローチ
こちらは影を色でつけて描いた作品。
ト音記号の上の輪の中に、ひっかき傷のような
小さな横線があります。
ト音記号と音符を描く前に傷がついていたので、
焼き直し消したはずなのですが、
後から出てきたんですねぇ。
ト音記号達は、甘く焼いて
盛り上がるようにしたので、
削るにも焼き直すにも
せっかく盛り上がっているところを
崩さないといけないので、
そのままにした作品です。

ねこブローチ&ふくろうブローチ
猫を作成中に、ふらっと見にきた妻に
「なにそれフクロウ?」
と、言われたので、ネコ&フクロウを
作成しました。
銅板とベースの白だけだったので
形だけだと猫より梟に見えますね。

七宝焼 ペンダント・ネックレス

彫金ペンダント 虹の貝殻
チェーンとトップはセットで、
彫金が施されていた銅のトップに
七宝焼をするものです。
虹のようなグラデーションを、
当時保有していた、
限られた釉薬の中から選択し、
厚みが出ないように盛り、焼成した作品です。
窯変という通常よりも高温下で焼き上げ、
不透明色を透明化する技法で、
虹色の水色部分を完全に窯変する前に
取り上げた一部水玉の作品です。

窯変ペンダント
貝殻のペンダントにも使用した技法の
窯変とは、不透明の釉薬を
通常よりも高い温度で焼成することで、
強制的に透明化させる様な荒技的な方法です。

粘度が下がり解けた釉薬がどうしが
一部混ざり合って新しい色になったり、
焼成温度と時間を調整して
透明化するギリギリのタイミングで
半分透明の曇りを入れたり、
と、柔軟な発色ができる技法なのです。

窯変ペンダント

上手く使用すると色々な文様が可能な
使い勝手のいい技法なのですが、
高温のため焼成が続くと、
ステンレスの焼き網が酸化して
焼き網表面にできる黒い酸化皮膜の
さらに内側にも酸化皮膜を作ってしまい、
外側の皮膜を飛び散らし作業台はもちろん
作成中の作品もススだらけになったり、
釉薬が解けきって銅板から流れ落ちたりなど、
荒技とは言っても、結構シビア。
温度とタイミングを充分に管理しての作業です。

窯変ペンダント

当然、細かいデザインには不向きで
彫金板か抽象的なデザインを主に
作成しております。
わたくしの作品は、窯変用につくられた
窯変釉薬を中心に、透明色や不透明を
ザックリ混ぜて使用することが多いので
色が均一になることはほとんどありません。

まだまだ追加します。お楽しみに!