2021/07/22 02:46
こんにちははせじゅんです。
ホタテ貝殻と一緒に着荷した、
彫金の蝶々のネックレスをホタテ貝殻と同じように
レインボーにしあげて見ようと思っておりました。
ホタテの彫金は一度焼いてあるためか、
濃い色の銅板で、白の下引きがされているのを
わざわざ削って胎の色を出し磨いてから
釉を盛ったのですが、
蝶々の彫金は、綺麗な薄めの丹銅の色で
胎は裏引きなどない状態だったので、
自分では加工せず、油膜を取ってからすぐに、
釉を盛って焼いてみました。
2匹の蝶が分かれるタイプだったため、
寒色の強い方と暖色の強い方とで分けて、
彫金されてましたが、少し模様も入れ
オスの方が派手感じのイメージもできていたのです。
焼いてみると、釉薬の盛れない胎の縁の部分が、
柔らかくなっているような気がするんです。
しかも、酸化して黒っぽくなるのでは無く、
光沢が出て白っぽい、何というか
「銀色」になって…
えっ、銅ではない!?
とまあ、こんな感じで、丹銅ではなく、
銀彫金だったらしいのです。
いやいや、銀が酸化して、
薄茶色っぽく全体がくすんでただけ。
よりによって、高温になると透き通る
窯変釉を使って焼いたので、もちろん高温。
銅より融点の低い銀は、
窯変が起こる1000℃程度の温度では融解してしまうので、
800℃いかないくらいで焼成するのが基本なのですが、
残念ながら溶けてきていたのでしょう。
しかし、なんとか窯変するギリギリのところで
炉から出せたため、胎が溶け切らない
若干の歪みだけですむ程度になりました。
ま、販売できる感じではないようなので、
付属のチェーンも短いし、娘行きかな。
